令和7年度 障害者就労施設の経営改善モデル事業を活用して、年間栽培システムを導入しました


有限会社わかばでは、「令和7年度 障害者就労施設の経営改善モデル事業」の補助金を活用し、しいたけの年間栽培システムを導入いたしました。
これまでのわかばのきのこ栽培は、季節による生産量のばらつきが課題のひとつでした。今回の設備導入により、温度・湿度を安定的にコントロールできる栽培環境が整い、年間を通じて安定した生産・出荷が可能になりました。
利用者の皆さんの「働く」を、より豊かに・より安定的にしていくために、これからも環境整備に取り組んでまいります。
引き続き、わかばのしいたけをよろしくお願いいたします!
【追記】導入から約9か月、成果をご報告します(2026年9月)
令和7年度「愛知県障害者就労施設の経営改善モデル事業費補助金」を活用して導入した、しいたけ周年栽培システムの導入効果をまとめました。同じように生産活動の改善に取り組む事業所の皆さまの参考になれば幸いです。
1. 導入した生産設備
• しいたけ周年栽培システム一式(株式会社オムニア・コンチェルト)
ハウス(間口9.2m×奥行27.4m)の張替・断熱改修、環境統合制御盤OCES-1000、遠隔監視システム、冷暖房除湿設備、潅水システム、CO2センサー、きのこ用LED照明、コンプレッサー
• デジタルツール
パソコン3台、タブレット4台、防塵防水はかり(収穫量の計量用)、大型台はかり
2. 導入の目的
就労継続支援A型事業所「空(テン)」では、菌床しいたけの栽培を主な生産活動としています。これまではハウス内の温度・湿度・CO2濃度の管理が安定せず、季節によって品質にばらつきが出ることが大きな課題でした。特に夏の高温期には収穫量が大きく落ち込み、安定した品質のしいたけを出し続けられないことが、取引先との価格交渉でも不利になっていました。
燃料費・電気代・原材料費の値上がりも重なり、令和6年度の生産活動収支は赤字でした。そこで、栽培環境を一年中安定させて品質を上げ、生産活動収支を黒字に転換することを目的に、設備を導入しました。
3. 導入の内容
令和7年8月〜10月にハウスの張替・断熱改修工事を行い、環境統合制御盤と冷暖房除湿・潅水・CO2センサー・LED照明などの関連設備を設置しました。令和7年12月17日にすべての工事が完了し、本格稼働を始めています。
あわせてパソコン・タブレット・はかりを導入し、ハウス内の温度・湿度・CO2濃度をリアルタイムで確認できるようにしました。収穫量の計量と記録もデジタル化しています。これまで経験や勘に頼っていた栽培管理を、数値にもとづく管理へと切り替えました。
4. 利用者の生産活動への参加状況
菌床づくり・植菌・収穫・計量・パック詰めまで、しいたけ栽培の一連の作業を利用者の皆さんが担っています。導入後は、タブレットでハウスの温度・湿度などのデータを見ながら作業を進め、収穫したしいたけをはかりで計量・記録するところまでを利用者の皆さんが行っています。
作業の結果が数字で見えるようになり、栽培に意欲的に取り組む利用者さん・スタッフが増えてきました。
5. 導入の効果
• 販売単価の向上:生しいたけ1パックあたりの販売単価を100円から160円(+60%)に引き上げることができました。品質が安定したことを根拠に取引先と交渉し、ご納得いただいたうえで継続的なお取引につながっています。
• 品質の安定:温度・湿度・CO2濃度を自動で制御できるようになり、ハウス内の生育環境が一年を通じて安定しました。計画的な栽培・収穫ができるようになっています。
• 利用者の声:「自分たちがやっている作業の結果が数字で見えるようになった」「データを見ながら作業するのが楽しい」
• 取引先の声:「品質にばらつきがなくなり、安心して仕入れられるようになった」
今後に向けて
安定した品質を活かして販路を広げ、生産活動収支の黒字化を確実なものにしていきます。また、制御システムに蓄積される栽培データを活かして、しいたけ周年栽培のノウハウを他の事業所の皆さまにもお伝えできる形に整えていきたいと考えています。
見学・ご相談を受け付けています
導入した設備の見学や、しいたけ栽培・菌床づくりについてのご相談を受け付けています。就労継続支援事業所の皆さまも、どうぞお気軽にお問い合わせください。
有限会社わかば/就労継続支援A型・B型事業所 空(テン)
〒472-0017 愛知県知立市新林町北林6-1 TEL 0566-82-7894(平日9:00〜17:00)
お問い合わせmail tenwakaba@gmail.com







